2019/7/29~31
NEW FACE CUP 総括
毎年レベルの高いチームが多数集まり、予選2日間、順位決定戦1日間の計3日間における大会へ参加してきました。
今回の大会へのメンバーは、日頃のTRでのパフォーマンス、取り組んでいるテーマへの理解度が高い選手を選抜し臨みました。
大会1日目
vs FC琉球(沖縄) 0-3
vs レオSC(大阪) 2-0
得点者:野々村(中西)・中西(野々村)
初戦は、今季初となるJ下部組織のFC琉球とのゲームとなりました。試合は、相手のプレースピードが速く自分たちの判断スピードがマッチせずに自陣に押し込まれる時間が長くなります。
ファーストタッチの置き所やボールを受ける位置が悪いと、すぐプレスをかけられ囲まれてしまいボールを奪われてしまいます。
しかし、ブロック守備でコンパクトにできていたため、流れからの失点はなく粘り強く守れていたと思います。
ですが、少しの気の緩みからセットプレーで3失点してしまいます。セットプレーでの得点や失点は、一気に流れを引き寄せたり持っていかれたりします。こういった新たな課題も見つかった試合となりました。
次の試合は、大阪府のレオSCとなりました。大阪ならではの球際の強さが目立ったゲームとなりました。
相手の強い球際に対しドリブルの技術で打開することができていました。クローズからオープンに展開していく中で、ポケットをタイミングよく使いコンビネーションで得点を奪うこともできました。
しかし、まだまだパスの精度やズレ、シュートテクニックに課題が残りますが、決定機を決め切ることができるようになると楽に展開できるのではないかと思います。
こういったゲームを強い相手でも主導権を握って組み立てていくことが次のステップに進めると思います。
大会2日目
vs ルーヴェン高崎(群馬) 7-0
得点者:木村(野々村)・出口(塚本)・野々村(塚本)・原(木村)・原(庵原)・深津・深津
vs インテルナシオナル・ジャパン(兵庫) 1-1
得点者:野々村
大会2日目は、1日目の結果により決勝トーナメントに進むためには、全勝と大量得点が必要となりました。
試合の入り方として、得点を奪わないといけないため前線からチェイシングをかけることを試合のテーマとしました。
上手く前線でボールを奪うことはできましたが、決定機で得点を奪うことができず、苦しい展開が続きます。ゴール前のコンビネーションにリズムが出てきていましたが、最後のスルーパスの精度が低くキーパーに阻まれます。
こうした決定機を決め切ることができるようになれば、タイトなゲームでも勝ちきることができ、強さにも繋がります。
数少ないチャンスをものにするかどうかは、日頃の取り組み方から来るものではないかと思っています。
インテルナシオナル・ジャパンは、ブラジルの名門チームの日本チームで、非常にレベルの高い選手が集まっていました。
相手はDFラインから前線へ蹴り、2TOPがスピードで背後を狙うチームでした。そのロングボールに対し、自分たちの処理が曖昧になったところを拾われます。
相手MFのプレススピードが速く、自分たちのMFが捕まり、思うようにボールを触らせてもらえず、ずるずると押し込まれる展開となります。
対策として、自分たちのMFに時間を作るためアンカーを配置することにより、ボール保持率とセカンド回収率が上がり、徐々にペースを取り戻すことが出来てきました。そしてショートカウンターから同点ゴールを奪うことができ、同点で試合を終えました。
グループリーグ全試合が終了し、総得点1差で2位リーグに進むことになりました。
大会最終日(2位リーグ順位決定戦)
vs 藤枝東(静岡) 1-1 (1 pk 2)
得点者:野々村
vs ラドソン(滋賀) 1-2
得点者:山川(野々村)
藤枝東は、伝統のある強豪チームで予選リーグも1-0の試合が多く、守備の固いチームでした。
試合は、相手DFが力強く自分達のFWがボールを受けに下がってしまいます。そうなることで全体的に後ろが重たくなり、なかなか背後に抜け出すことができずに苦しい展開が続きます。
しかし、ハーフタイムでその部分が改善できるよう守備の切り替えで、DFラインの押し上げを速くしセカンドを拾えるようにすると、徐々にラインが上がり、サイドハーフとトップの背後への抜け出しが増え先制点を奪います。
点を奪ってから、お互いに均衡した試合展開となりましたが、後半残り5分のところで自分たちの連携ミスからショートカウンターを許し、スタミナの部分で戻れない選手が目立ち、簡単にシュートを打たせてしまい失点。同点に追いつかれ、相手に勢いを乗せてしまいましたが試合終了の笛に助けられた後半となりました。
結果は、PK戦により敗退しましたが課題としてフルタイム戦えるスタミナと疲れてきた中での技術、残り時間少ない場面の戦い方やメンタリティーの重要性を実感した試合となりました。
順位決定戦2試合目は、ライバルとも言えるラドソンとの試合となりました。
相手3トップはスピードもあり、テクニックがある強力なFWで、その3枚をどう抑えるかが鍵となります。
そのため、DFラインの4人がスライドし、マークの受け渡しを徹底する事を確認し試合に臨みました。
試合開始序盤から、ラドソンのハイプレスに少し慌ててしまい、ボールロストの多い展開となります。セカンドボールも拾われ、自分たちのボランチが下がりすぎてしまいます。ボールが奪えたとしても、ファーストボールが繋がらず相手に2次攻撃を与えてしまい、苦しい時間帯が続きました。その流れから相手にセットプレーを与えてしまい、オウンゴールにより失点してしまいます。
ハーフタイムで、自分たちの良さであるチェイシングの部分をもう一度見直し点を取りに行こうと話していました。
後半立ち上がりから、チェイシングをかけ続け全員が連動し前線でボールを奪うと、ショートカウンターから同点ゴールを奪います。その点で流れに乗り、幾度と決定機を作りますが逃してしまいます。チャンスをものにできず、逆カウンターによりラストワンプレーで失点してしまい、敗退しました。
先ほどの試合も最後の5分で失点してしまい、次の試合もラストワンプレーで失点。試合の運び方と試合の締め方を今後身につけていかなければいけないと感じました。
今回の大会を通して、様々なチームと対戦し戦い方やゲームの運び方などを経験できたと思います。フルタイム戦えるようなスタミナも必要であり、疲れた時の技術の使い方も経験できたと思います。今後の大会やリーグ戦で活かし、少しでも力のあるチームと対戦できるようになっていきたいと思います。
SUB戦
vs FC琉球 0-2
vs レオSC 1-0
得点者:原
vs インテルナシオナル・ジャパン 2-1
得点者:松波・松波
vs FC琉球 0-2
vs レオSC 0-0
vs ヴェルヴェント京都 1-1
得点者:澤
vs ヴェルヴェント京都 2-0
得点者:松波・福田
今回の大会では、スタートで出れなかった選手を中心にサブ戦に挑みました。選手一人一人が競争意識が非常に高く、試合に対してもモチベーションを落とさず戦っていたと思います。
しかし、チームのプレイモデルや戦術理解ができると同時に、自分の技術を表現できる選手がスタートで出ています。今、自分に何が足りていないのかを判断し、こういったゲームでチャレンジして欲しいと思います。
新たな課題も見つかり、チームとしての課題も見つかったいい大会となったと思います。
大会を運営していただきました、ヴェルヴェント京都様
対戦をしていただきました、各チームの皆様
応援していただきました、保護者の皆様
誠にありがとうございました。
FCエフォートU-15