2019/8/3~4
石清水CUP 総括
今回の大会は、NEW FACE CUP にて出場時間が少なかった選手とメンバーに選抜されなかった選手を中心に臨みました。
大会1日目
vs リオクロス(大阪) 1-0
得点者:本田
vs 京都Sレジョーネ 2-0
得点者:樋口・衣笠
vs 醍醐FC 1-0
得点者:衣笠(藤田)
1試合目は、創設1年目のリオクロスとの対戦となりました。
試合の入りは、スピード感がなくゆったりとしたゲームとなりました。相手チームがDFラインからゆっくりとビルドアップするのに対し、自分たちがそのスピードに合わせてしまい簡単に剥がされゴール前まで運ばれます。相手選手のシュートミスなどにより失点は免れますが、試合の入りにぬるさを感じました。
ハーフタイムに、NEW FACE CUP に帯同していた選手たちに、この試合と何が違うかと質問したところ『プレースピードが違う』と答えていました。そう実感したのであれば、それを周りに共有しなければならないと思います。それができないのであれば、そこまでの選手でありチーム力もそこまでです。そういった責任感も感じて欲しいと思います。
試合は、クロスからこぼれ球を押し込み点を奪うことができましたが、内容は自分たちの甘さや意識の低さが目立った初戦となりました。
2試合目は、今大会主催であるレジョーネとのゲームとなりました。
試合立ち上がりから、1試合目のぬるさを修正しようと切り替えのスピードが速くなり、自分たちの強みでもあるチェイシングスピードも上がりボールを奪う回数も増えてきました。前線でボールを奪う回数が増え、ショートカウンターで幾度と決定機を作りますが、決め切ることができず苦しい時間が続きます。
点がなかなか決まらずに、自分たちのリズムがだんだん失われ、逆カウンターを受け始めますがキーパーの好セーブにより失点は免れます。キーパーの好セーブから急激に流れが傾き、ショートカウンターからの決定機を確実に決め、2得点を奪い試合を終えました。
1試合目の悪い雰囲気やぬるさを全く感じさせない、しっかりと最後まで集中して戦えたゲームとなりました。
3試合目は、醍醐FCとのゲームとなりました。
前線からの連動したハイプレスでボールを奪いに来る相手でしたが、自分たちは慌てることなく個人の技術で交わし、楽にボールを前線に運ぶことができました。前線までボールを運ぶことができるものの、相手センターバックの強力なチャージに対応することができずに簡単にボールロストしてしまいます。しかし、ロストしたセカンドボールを先に拾い、ミドルシュートで先制点を奪います。この得点のおかげで、引いていた相手DFラインの位置が高くなり背後へのスペースが生まれます。そこのサイドハーフが抜け出し決定機を作り出しますが、追加点を奪うことができず試合終了しました。
結果として、3勝無失点で1位突破を果たしましたが、内容を振り返ってみると改善するところばかりのゲームでした。もう少し、チームでやろうとしているテーマ、各ポジションに与えられた役割、+αで個人の技術を出していかなければチームの底上げにも繋がらないと思います。
このチームからレギュラーを奪えるようチーム内での競争にも意識して取り組んで欲しいと思います。
大会2日目(決勝リーグ)
vs アルテリーヴォ和歌山 3-0
得点者:OG・藤原(pk)・壷井
vs 枚方FC 2-2
得点者:松波(吉野)・藤原(pk)
vs ヴェルヴェント京都 0-0
大会2日目は、グループリーグ1位通過チームと2位同士の1位による決勝リーグとなりました。
1試合目は、長野遠征でも対戦したアルテリーヴォ和歌山となりました。
決勝リーグということもあり、選手たちのモチベーションが非常に高く感じられました。そのため、試合開始直後からチェイシングをかけ続け、前線でボールを奪う回数が増えます。奪ったボールに対し、背後へタイミングよく抜け出す選手へのパスがうまく通りシュートまで運ぶことができましたが、阻まれます。
しかし、ブロックされたセカンドボールの回収率が高く、2次攻撃へとつなげます。攻撃のバリエーションに課題を残すものの、サイドの関係で相手を翻弄することが出来ていました。
2試合目は、枚方FCとの対戦となりメンバーを変えて臨みました。
試合立ち上がりから、球際の弱さが目立ち押し込まれる展開となります。DFラインの細かいコントロール(上げ下げ)が遅く、その隙を突かれ失点します。相手の前線からのチェイシングにプレッシャーを感じてしまいロスト回数が増えます。しかし、積極的にビルドアップにチャレンジしますが、ボランチの顔の出し方やサイドハーフの浮きの取り方が上手くできず、前線までうまく運べず前半を0-2で折り返します。
そこの部分の改善として、TOPへのボールの配球を増やすこと意識させ、球際の部分をもう一度見直すことでリズムを取り戻すことを目的としました。そうすると、少しずつ中盤に時間ができ攻撃に厚みが出てきました。途中出場の選手のパフォーマンスが非常に高く、流れが傾き始めます。うまくTOPへのボールが配球されるようになり、背後に抜け出したFWが倒されPKを獲得し得点を奪います。その得点により流れが変わり、その勢いのまま追加点を奪い同点となり試合を終えました。
結果として、0-2のビハインドから追いつくことができ勝ち点を取れたことは非常に大事なことです。メンタルの部分で諦めずに最後までプレー出来たからこそ、勝ち取れた結果だと思います。
ネガティブに捉えると2失点していること。失点がなければ勝ちきれていたこと。そういう勝負所という部分をもう少し見極められたらと思います。
決勝リーグ最終戦は、ヴェルヴェント京都との対戦となりました。
リーグの結果により、引き分け以上で優勝の可能性を残す戦いとなりました。選手達は非常にモチベーションが高く、試合に臨みました。
相手は、3-4-3のシステムでサイドを起点に仕掛けてくるスタイルで、自分たちは4-4-2でブロック守備をテーマに戦い、個人の球際の部分で負けないことを意識しました。
予想通り、相手チームはサイドを起点に背後を取りに来ていましたが、粘り強い守備で簡単にシュートを打たせません。チャレンジ&カバーで人数をかけて守備ができていました。セカンドの回収率が少なく、2次攻撃を受けポストに助けられる場面もありましたが無失点で前半を終えます。
後半開始直後から、相手選手の雰囲気に飲まれ押し込まれる時間が続きます。しかし、自分たちも負けじと体を張った守備でしのぎます。少しづつ体力もなくなり、相手選手になかなかついていけなくなって来たため、3-4-3に変更し役割をはっきりさせました。すると、少しづつ自分たちの時間ができ、押し込む時間が増えてきます。ですが、シュートまでやりきることができず点が奪えないまま終了しました。
結果として、勝ち点と得失点差が同じで総得点でヴェルヴェントより上回ることができました。最終試合の結果次第で優勝が決まるという他力にはなりましたが、可能性は残したまま全試合を終えました。
最終結果として、得失点差により優勝を勝ち取ることができました。NEW FACE CUP に選抜されず悔しい思いをしていた選手達ですが、こういう形でタイトルを獲得することができ自信がついたと思います。この自信をチーム内の競争で発揮して欲しいと思います。
また、今後のカップ戦もタイトルが取れるよう日々努力を続けていきたいと思います。
大会を運営していただきました、京都Sレジョーネ様
対戦していただきました、相手チーム様
応援していただきました、皆様方
誠に有難うございました。
FCエフォートU-15